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今週の指標 No.1123 アメリカ:鉱業関連設備投資の先行き

ポイント

2015年6月29日

  1. 2015年1~3月期のアメリカの民間設備投資は、原油安の影響により鉱業関連の設備投資等が下押し要因となり、前期比年率▲2.8%と11年1~3月期以来のマイナスとなった(図1)。鉱業は民間設備投資全体の6.5%、うち構築物投資では3割弱のウェイトを占めており、原油安が設備投資に与える影響は小さくない(表2)。以下では原油安の鉱業関連設備投資に対する影響について考察する。

  2. 機械機器投資について、原油掘削設備であるリグの稼働数をみると、原油価格下落の影響により15年1月以降大きく減少したものの、減少傾向には歯止めがかかりつつある。これに伴い今後は鉱業・掘削機械の受注も下げ止まりに向かうことが期待される(図3)。

  3. 構築物投資をみると、15年1~3月期は原油安の影響から、採掘・掘削は前期比年率▲17.2%と全体の下押し要因となった。一方、構築物投資の先行きを見通す上で、ベースの指標となる建設支出(民間非住宅)の推移をみると、4月は幅広い業種で増加しており改善の兆しがみられる(図4、表5)。

  4. 上述のとおり、機械機器投資と構築物投資ともに原油安の影響には緩和の兆しがみられる。また、アメリカエネルギー情報局(EIA)の短期見通し(注1)によると、15年後半のWTI原油価格は60バレル前半と、15年1~3月期の平均値48バレル(注2)からは上昇していくことが見込まれており、設備投資も、今後持ち直しに向かうことが期待される。

  (注1)EIA”Short Term Energy Outlook 2015 June 9”参照。

  (注2)ブルームバーグより算出。


図1:鉱業関連の設備投資

表2:民間設備投資の鉱業の割合

図3:鉱業・掘削機械受注とリグ稼働数

図4:構築物投資と民間非住宅建設支出

表5:建設支出の内訳


問合せ先
担当:参事官(経済財政分析-海外担当)付
丸田 光浩 直通:03-6257-1581

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