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今週の指標 No.1108 観光関連サービス収支の動向

ポイント

2014年12月1日

  1. 国際収支統計のサービス収支において「旅行」と「輸送(旅客)」を合計した「観光関連サービス」の収支をみると、2005年以降、赤字幅が縮小している。これは、主に「旅行」の収支の赤字幅が縮小していることによる(図1)。

  2. 「旅行」の収支を受取と支払に分けてみると、受取は2006年以降ほぼ横ばいで推移してきたが、2013年以降は増加している(図2)。一方、支払は2005年をピークに減少傾向にある。受取と支払に影響を与えた要因を確認するため、訪日外客数と出国日本人数、受取単価(受取を訪日外客数で除したもの)と支払単価(支払を出国日本人数で除したもの)の動向をみてみる(図3)。訪日外客数は、2006年以降はおおむね横ばいで推移していたが、2013年以降はASEAN諸国を中心としたビザ免除や緩和などの措置(注)を背景に大幅な増加がみられる。一方、出国日本人数は2004年以降、年間1,700万人前後でおおむね横ばいで推移している。また、受取単価は2005年まで増加傾向にあったが、2006年以降横ばいで推移している。一方、支払単価は2003年をピークに減少傾向にある。これらの要因の変化率から、「旅行」収支の赤字幅の縮小要因を寄与度分解すると、訪日外客数増加と支払単価減少が同程度寄与していることがわかる(図4)。

  3. 一方、「輸送(旅客)」の収支は赤字幅がおおむね横ばいで推移している(図5)。受取と支払に分けてみると、受取は2008年以降に減少したものの、2012年以降は2007年と比べると水準は低いが回復がみられる。訪日外客数が増加する中、更なる受取の増加が期待される。

(注) 2013年7月1日からタイ及びマレーシアのビザ免除、ベトナム及びフィリピンの数次ビザの導入、インドネシアの数次ビザの滞在期間の延長、11月18日からカンボジア及びラオスの数次ビザの導入、2014年1月15日からはミャンマーの数次ビザの導入を実施。ASEAN諸国以外にも、アラブ首長国連邦とパプアニューギニアに対し、数次ビザを導入。


図1:「観光関連サービス」収支の推移 図2:「旅行」収支の推移

図3:訪日外客数と出国日本人および単価の動向 図4:「旅行」収支の変動要因

図5:「輸送(旅客)」収支の推移
(備考)
  1. 財務省・日本銀行「国際収支統計」、日本政府観光局(JNTO)により作成。
  2. 2014年の計数は、(図2)は日本銀行、他は内閣府による季節調整値を年率換算した。
  3. (図4)の各要因は、受取単価、支払単価、訪日外客数、出国日本人数の前年比を用いて算出。

問合せ先
担当:参事官(経済財政分析-総括担当)付
小倉 信洋 直通:03-6257-1569

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