内閣府 Cabinet Office, Government of Japan

内閣府ホーム  >  今週の指標  >  今週の指標 No.1100

今週の指標 No.1100 設備投資の最近の動向と先行きの見通し

ポイント

2014年6月23日

  1. 設備投資の一致指標である資本財出荷をみると、2014年4月は輸送機械を含むベースで季節調整値前月比6.9%減となった。他方、設備投資の先行指標である機械受注をみると、民需全体(注1)では一時的な減少を伴いつつも、基調として増加している(図1)。本稿では、堅調に増加していた資本財出荷が足下で減少した要因と、先行指標である機械受注からみた今後の見通しを考察する。

  2. 機械受注の機種毎の設備投資に対する先行期間は短期(0~1か月)、中期(2~4か月)、長期(6か月以上)に分類出来る(注2)。昨年10月以降、長期ラグ機種が機械受注を基調的に押し上げている(図2)。ただし、2013年12月には長期ラグ機種、2014年2月には中期ラグ機種が機械受注を一時的に押し下げた。ラグ期間を考えると、こうした低下が足下の資本財出荷の減少の背景にあるものとみられる。

  3. 長期ラグ機種の内訳をみると、振れの大きい輸送機械(船舶、鉄道車両、航空機)ではなく、はん用性の高い電子計算機、火水力原動機により押し上げられており、経済の基調的な強さが窺われる(図3)。

  4. 以上のとおり、足下の資本財出荷の減少は、機械受注の一時的な減少が影響しているとみられ、基調的な機械受注の動向から、先行きの資本財出荷は増加基調に転じる事が期待出来るだろう。

(注1) 機械受注は通常、船舶・電力を除く民需を用いるが、本稿では資本財出荷(含む輸送機械)と合わせるため、民需全体とした。

(注2) 堀達也・杉野弘樹・藤井幹士・権田直(2014)「先行指標から見た設備投資」マンスリートピックス No.27 内閣府(2014年1月)

     http://www5.cao.go.jp/keizai3/monthly_topics/2014/0117/topics_027.pdf

     <ラグ期間別の機種分類の例>

      ・短期ラグ機種:電子応用装置、冷凍機械、農林用機械など

      ・中期ラグ機種:内燃機関、半導体製造装置、通信機械など

      ・長期ラグ機種;電子計算機、火水力原動機、化学機械など


図1 資本財出荷と機械受注の推移 図2 機械受注のラグ期間別の累積寄与度

図3 長期ラグ機種の機械受注累積寄与度


(備考)
  1. 内閣府「機械受注統計調査報告」、経済産業省「鉱工業指数」により作成。
  2. 輸送機械には船舶、鉄道車両、航空機を含む。

問合せ先
担当:参事官(経済財政分析-総括担当)付
藤井 幹士 直通:03-3581-0806

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、必ずしも内閣府の見解を示すものではない。

内閣府 Cabinet Office, Government of Japan〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)