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今週の指標 No.1078 J-REITによる物流施設などの不動産取得について

ポイント

2013年8月26日

  1. 2012年半ばから上昇傾向にあった東証REIT指数は、2012年10月以降、日本銀行による積極的な金融緩和や新政権による経済政策への期待、これらに伴う不動産保有収益率の改善期待などを背景に、上昇ペースを加速させた。また、2013年3月には、時価総額は史上最高を更新し、その後も高水準で推移している。このように、J-REIT市場は盛り上がりを見せている(図1)。

  2. 東証REIT指数上昇により、J-REIT にとっては、IPOや公募増資などの増資を行いやすい環境にある。実際、J-REITが増資により調達した資金は、2013年1-3月期に四半期ベースで過去最高を記録し、その後も高水準で推移している(図2)。

  3. これらの不動産保有収益率の改善期待や良好な資金調達環境もあって、J-REITによる不動産取得は増加し、2013年1-3月期には四半期ベースで過去最高を記録し、その後も高水準で推移している(図3)。取得した不動産の内訳を確認すると、2012年10-12月期以降では、物流施設が最多となっており(前掲図3)、J-REITが保有する物件全体に占める物流施設の割合(取得価格ベース)は、3%未満(2012年9月末)から9%程度(2013年6月末)まで上昇している。この背景には、通販業における取扱アイテム数の増加やジャストインタイムの志向などの顧客ニーズの高まりへの対応などから、高機能な大型物流施設への需要が拡大していることがあると考えられる。

  4. 企業へのヒアリングによれば、一部大手不動産業者はJ-REITによる取得を前提にオフィスビルなどの建築計画を立てるなど、J-REITによる不動産取得が設備投資へ影響を与えているとみられる。J-REITによる不動産取得は、今後も、良好な資金調達環境などを背景に高い水準で推移することが期待される。


(図1)東証REIT指数と時価総額の推移 (図2)J-REITの増資による資金調達額の推移 (図3)J-REITによる不動産取得額の推移
(備考)1.Bloomberg、不動産証券化協会資料により作成。
    2.東証REIT指数、時価総額はともに月中平均値。  
問合せ先
担当:参事官(経済財政分析-総括担当)付
新井 崇徳 直通:03-3581-5854

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