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今週の指標 No.1076 スペイン:輸出回復の要因

ポイント

2013年8月19日

  1. スペインの2013年4~6月期の実質GDP成長率(前期比年率▲0.4%)が1~3月期(同▲2.1%)から改善したのには、輸出が増加したことが寄与したとされている(注)。実際、輸出は月次統計でみても堅調であり、ドイツなど他のユーロ圏主要国と比較しても高水準で推移している(図1)。

  2. このように世界金融危機後に大きく落ち込んだ輸出が回復した要因のひとつは、単位労働コストの低下等による競争力の回復である。単位労働コストでデフレートした実質実効為替レートをみると、スペインは2008年のピーク時から約25%も低下しており、他のユーロ圏主要国に比べて大幅に価格競争力が高まっていることがわかる(図2)。

  3. こうしたなかで、輸出先の多様化も堅調さを支える背景となっている。現在もEUが最大の輸出先ではあるが、EU外向け輸出の占める割合は約30%(08年)から約37%(13年)まで拡大しており、特にアフリカやアジア向けが増加している(図3)。

  4. スペイン経済の回復は輸出次第であるが、PMI新規輸出受注が大きく改善している(図4)ことから、輸出は今後も堅調に推移することが期待される。

(注)スペイン国家統計局は内訳のデータを公表していないが、スペイン中央銀行の四半期報にGDPの内訳に関する情報がある。


図1:ユーロ圏主要国の輸出  図2:ユーロ圏主要国の実質実効為替レート

図3:スペインのEU外向け輸出 図4:スペインPMI輸出受注

問合せ先
担当:参事官(経済財政分析-海外担当)付
藤間 世津子 直通:03-3581-0056

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