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今週の指標 No.1066 近年のオランダの貿易動向について

ポイント

2013年4月22日

  1. オランダは、輸出依存度が約80%、輸入依存度が約75%にのぼる貿易立国である。特に、ユーロ圏外から輸入し、ユーロ圏内へ再輸出する中継貿易が活発であり、ユーロ圏内外をつなぐ結節点となっている。そのため、同国の貿易動向を見ることは、オランダのみならずユーロ圏の経済情勢のバロメーターとしても有用である。

  2. オランダの貿易は欧州政府債務危機の影響により、輸出入ともに11年後半から伸びが鈍化している。13年2月のオランダの輸出額は、ユーロ圏向けを中心に、前年比▲0.1%減少する(図1)とともに、輸入についても、ユーロ圏外からの輸入の減少を背景に、前年比▲2.9%と減少する(図2)などいずれも弱い動きが続いているが、こうした動きはユーロ圏経済の停滞を反映している。

  3. 品目別に見ると、再輸出がオランダの輸出総額の約55%を占めていることもあり、ユーロ圏向け輸出とユーロ圏外からの輸入のそれぞれの品目がパラレルに動くことは珍しくない。実際、2月の動きでも、輸出については鉱物性燃料の伸びの縮小や、一般機器・輸送機器の減少が主たる押し下げ要因として寄与するとともに、ユーロ圏外からの輸入についても同品目の減少が主として寄与していることが確認できる(図3)。鉱物性燃料の落ち込みはユーロ圏の経済活動全般の弱さを、一般機械・輸送機械の落ち込みは設備投資や消費の弱さをそれぞれ示唆しているものと考えられる。

  4. このように、オランダの貿易統計からも、ユーロ圏の経済情勢は足下でも弱い動きが続いていることが確認できる。

図1 輸出額の地域別寄与度 図2 輸入額の地域別寄与度 図3 ユーロ圏内向け輸出とユーロ圏外向からの輸入品目動向

(備考)

オランダ統計局より作成。

問合せ先
担当:参事官(経済財政分析-海外担当)付
加藤 翔一 直通:03-3581-0056

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