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今週の指標 No.1056 エコカー補助金と景況感

ポイント

2012年12月25日

  1. エコカー補助金は自動車の販売台数を押し上げたが、関連する企業の景況感にも大きな影響を与えたと考えられる。エコカー補助金は2009年4月から10年9月までと、11年12月から12年9月までの2回実施され、ここでは1回目と2回目のエコカー補助金が景況感に与えた影響の違いを比較する。
     このため、景気ウォッチャー調査の現状判断の理由から、エコカー補助金に関するコメント数を集計し、コメントをした回答者について、景況感に関する5段階評価の構成比からDIを算出した。

  2. 図1をみると、前回導入時には、補助金の開始直後からDIが高い水準となった。DIは09年11月にかけて補助金効果の一巡により低下したが、12月に10年9月末までの補助金延長が決定され、その後駆け込みもあって10年7月まで緩やかに上昇を続けた。
     エコカー補助金が終了した9月にはDIは大きく低下し、年末まで低水準が続いたが、その後反転した。
     コメント数の推移をみると、販売が好調であった10年初夏までと比べ、不振となった10年秋にはコメント数が急増し、それとともに乗用車販売店等だけでなく、輸送業、新聞社[求人広告]、化学工業など補助金の恩恵を間接的に受ける業種のコメントが増えている。すなわち、関連業種は補助金導入当初にはほとんど反応がなく、マイナスの影響が生じた終了時点の前後で大きく反応している。

  3. 図2をみると、今回導入時には、補助金の開始直後にDIが大きく上昇したが、2月のピーク以降緩やかな低下を続けた。その後は低水準で推移したものの、前回ほどの落ち込みとはならなかった。
     また、前回導入時と同様、補助金効果の一巡とともに乗用車販売店等だけでなく、補助金の恩恵を間接的に受ける業種のコメントが増えており、今回のエコカー補助金も終了時により多くの業種の景況感を低下させた。

  4. 以上をまとめると、今回のエコカー補助金は2回目の導入ということもあり、DIの立ち上がりが早かったが、低下に転じたのも早かったため、補助金終了直後の落ち込みは前回と比べて小さかった。また、補助金終了2か月後の12年11月にはコメント数が減少しており、前回導入時よりも補助金終了による景況感低下は早く終了した。

図1 前回導入時におけるエコカー補助金DI及びコメント数 図2 今回導入時におけるエコカー補助金DI及びコメント数

(備考)

  1. 内閣府「景気ウォッチャー調査」より作成。
  2. エコカー補助金関連のコメント数は、景気ウォッチャーの現状判断理由のコメントの中から「補助金」の言葉が含まれ、かつエコカー補助金の記載と思われるコメントだけを抽出した。
  3. エコカー補助金DIは、エコカー補助金について述べた景気ウォッチャーのコメントを5段階の現状判断別に集計し、DIを算出した。
    (「良」:1点、以下0.25点刻みで「悪」:0点までの5段階に点数を与え、これらを各区分構成比(%)に乗じて算出)
  4. その他には「輸送業」、「新聞社〔求人広告〕」、「化学工業」の他、複数の業種が含まれている。
問合せ先
参事官(経済財政分析-地域担当)付
間山 創 直通:03-3581-0818

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