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今週の指標 No.1053 沖縄の入域観光客数にみられる尖閣諸島をめぐる状況変化の影響

ポイント

2012年12月4日

  1. 沖縄県の入域観光客数は、2012年7月に中国本土や台湾からの観光客の増加を背景に前々年比1.4%増(注)となり、その後、8月、9月には台風の接近により一旦減少した。10月には9月に発生した尖閣諸島をめぐる状況変化の影響により中国本土や香港からの観光客は減少したものの、入域観光客の約9割を占める国内観光客数が、格安航空会社就航(7月)の効果もあって増加し、全体では前々年比4.0%増となった(図1)。

  2. 外国人のうち中国本土からの観光客については、11年7月から中国人観光客向けに沖縄数次ビザの運用が開始されたことから、12年央まで増加した。しかし、尖閣諸島をめぐる状況変化の影響により、7月の18,700人から10月には2,900人(12年7月比84%減)となった。10年9月に発生した中国漁船衝突事件の際には、7月の4,500人から10月には3,100人(10年7月比31%減)となったことと比較して、今回は大幅に減少している(図2)。

  3. 香港と台湾からの観光客数も、12年央まで増加した後、それぞれ減少している。香港からの観光客数は7月の8,200人から10月には3,400人(12年7月比59%減)となった。また、台湾からの観光客数は、クルーズ船の就航増加(4月)や航空路線の増便等(9月時点)から前々年比では高い伸びが続いているが、7月の23,200人と比べると10月には15,800人(12年7月比32%減)となった。このように、両地域とも中国本土からの観光客数ほどではないにしても尖閣諸島をめぐる状況変化の影響が大きく出ている。

  4. 中国本土からの観光客の減少は沖縄経済に大きな影響を与えるため注視が必要である。一方、台湾からの観光客は前々年比では堅調に推移している他、国内客も7月に格安航空会社就航などから10月には増加しており、今後の沖縄の入域観光客数は全体では平年並みに推移するとみられる。

(注)前年同月比では東日本大震災の影響による反動増が大きいため、前々年同月比を使用。


図1 最近の沖縄県の入域観光客の動向(前々年比における国内客と外国客の寄与度) 図2 外国人観光客国籍別内訳

(備考)

沖縄県「入域観光客数」より作成。

問い合わせ先
担当:参事官(経済財政分析ー地域担当)付
北村 祐人 直通:03-3581-1392

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