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今週の指標 No.1052 インド:乗用車生産と販売の動向

ポイント

2012年12月3日

  1. 先週11月30日公表されたインドの12年7~9月期の実質経済成長率は前年同期比5.3%と低い成長率が続き、インドの景気の拡大テンポは弱まっている(図1)。インドの経済構造は第3次産業のシェアが最も大きい(注1)ものの、最近の成長率の低下の主因は、11年末以降製造業の伸びがほとんどみられないことである。

  2. 特に、製造業の中でもウェイトが高く変動が大きい乗用車の生産は、伸びが大きく低下している(図2)(注2)。これは一部大手メーカーでのストや暴動による工場閉鎖等の一時的な供給制約による面もあるが、国内販売の不調が大きな要因である。国内販売台数はここ数年急速に増加してきたが、11年以降はやや鈍化傾向にある(図3)。この背景には、燃料価格の上昇、政策金利引上げによる自動車ローン金利の上昇、さらには12年3月以降の物品税の引上げ(注3)が考えられる(図4)。

  3. 中長期的にはインドでは人口及び所得の増加が見込まれ、今後の乗用車市場の成長性は高いと期待されるものの、当面は乗用車の販売及び生産を取り巻く環境は厳しさが続くとみられる。

(注1)11年度(11年4月~12年3月)におけるシェアは、第1次産業14%、第2次産業17%、第3次産業65%。
(注2)12年10月には昨年の大幅減少の反動や祝日要因もあり高い伸びを示しているが、それが持続するかどうか慎重に見極める必要があるところ。。
(注3)12年3月の物品税引上げは、小型車は10%→12%、中型車は22%→24%等


図1 実質経済成長率 図2 乗用車生産と販売台数 図3 国内乗用車販売台数 図4 燃料価格及び金利

(備考)

CEICデータベースより作成。

問合せ先
担当:参事官(経済財政分析-海外担当)付
野口 美雪 直通:03-3581-9537

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