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今週の指標 No.992 東日本大震災後の景気ウォッチャーの景況感

ポイント

2011年5月19日

  1. 4月の景気ウォッチャー調査では、前月に東日本大震災の発生を受けて大幅に低下した景気の現状判断DIが28.3ポイントとなり、前月比+0.6ポイントと僅かながらの上昇に止まった。一方、先行き判断DIは、前月比+11.8ポイントの38.4ポイントと大幅に上昇した。

  2. 4月のウォッチャーのコメントの内容についてみると、以下のような傾向が見て取れる(図1)。
    1「震災・地震」に関してコメントした者は、依然として多く、特に現状判断に関しては4月でも、コメントした者全体の約3分の2が言及している。また、回答の分布の形状をみると、現状判断では前月より「悪くなっている」の数が減少して分布がなだらかになり、また、先行き判断でも分布のピークが上側に移動しており、全体として景況感が改善している。
    2「復旧・復興」に関してコメントした者は、現状判断よりも先行き判断について多くなっており、かつ先行き判断では「やや良くなる」の回答数が一番多くなり分布が上方にシフトしていること、先行き判断DIも43.4と高いことから、復旧・復興への期待感が強いことがうかがわれる。
    3「マインド・自粛」に関してコメントした者は、4月になってむしろ増加している。現状判断については、依然として「悪くなっている」が多いが、先行きについての回答の分布をみると、前月より「悪くなる」が減少して「変わらない」「やや良くなる」が増加している。また、先行き判断DIも40.4と高いことからも、マインドが全体的には改善していく、あるいは自粛ムードが緩和していくことへの期待が大きいことが見て取れる。ただし、「悪くなる」あるいは「やや悪くなる」と回答するウォッチャーが4月でも依然として4割以上いることに留意する必要がある。
    4「原子力(発電所事故)・放射能・放射線)に関してコメントした者は、現状、先行きともにDIの値が低く、原発事故が全体の景況判断にマイナスの影響が出ていることが分かる。特に現状判断よりも先行き判断について回答が多くなっており、主に景気の見通しに対して影響していることがうかがわれる。回答の分布をみると、現状判断、先行き判断それぞれ、「悪くなっている」の数が減少して分布がなだらかになり、全体としては判断が改善している

図1.「震災・地震」等に関するコメントをしたウォッチャーの景況感  1.震災・地震
図1.「震災・地震」等に関するコメントをしたウォッチャーの景況感  2.復旧・復興
図1.「震災・地震」等に関するコメントをしたウォッチャーの景況感  3.マインド・自粛 4.原子力(発電所事故)・放射能・放射線
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参事官(経済財政分析-地域担当)付
荒関 巧 直通:03-3581-0818

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