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今週の指標 No.986 ユーロを導入したエストニア

ポイント

2011年4月18日

  1. 2011年1月1日、バルト3国の1つであるエストニアが、17か国目のユーロ導入国となった。旧ソビエト連邦構成国のなかでは、初めてのユーロ参加国である。

  2. エストニアの経済環境(2010年)をみると、人口は134万人、ユーロ圏全体の名目GDPに対するシェアは0.2%と小さい。EU域内との貿易シェア(2010年)をみると、輸出が68.3%、輸入が79.8%であり、フィンランドやスウェーデンを中心にEUとの貿易関係が深化している。一方、ロシアとの貿易シェアは、輸出入ともに10%以下となっている(表1)。

  3. また、エストニアの経済状況をみると、実質GDP成長率は、輸出の増加を背景として5四半期連続でプラスであり、5四半期の平均成長率は年率6.2%となっている。しかし、消費者物価指数上昇率は10年秋から5%台で推移しており、ユーロ圏で一番高い上昇率となっている。また、失業率は足元では低下しているものの14%台で推移しており、ユーロ圏全体と比べると高水準となっている(図2、図3)

  4. 今後の見通しについては、消費者物価上昇率の上昇等の懸念があるものの、北欧諸国を中心としたEUからの直接投資の増加といったユーロ参加国との域内深化を通じた経済成長が期待される(図4)。

表1 貿易構造(2010年)
図2 実質GDP成長率
図3 失業率及び消費者物価上昇率の推移
図4 EUによる直接投資残高の推移

(備考)

  1. ユーロスタットより作成。
  2. 失業率は季節調整済の数値、消費者物価上昇率は前年同月比の数値。
問合せ先
担当:参事官(経済財政分析-海外担当)付
伊藤 靖晃 直通:03-3581-0056

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