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今週の指標 No.985 景気ウォッチャーから見た東日本大震災の影響

ポイント

2011年4月13日

  1. 3月の景気ウォッチャー調査は東日本大震災発生後の3月25日~31日を調査期間として実施された。震災発生後間もないにもかかわらず回答率は高く(90.1%)、特に東北は91.4%となった。こうしたことから、被災地を含め、震災後の景況感が反映されていると考えられる。

  2. 調査の結果をみると、現状判断DIは27.7となり、東日本大震災の影響で前月比▲20.7ポイントと過去最大の低下幅となった(図1)。地域別の現状判断DIをみると、関東以東の東日本で低下幅が大きく、特に東北ではDIが16.8と大きく悪化している。さらに、震災に関してコメントしたウォッチャーについて地域別に現状判断DIを集計してみると、沖縄を別として特に東日本で低い数値となった(図2:赤斜線柄点線枠が2月、青格子柄太線枠が3月の現状判断DI、黄色塗りつぶし部分は震災関連のコメントをしたウォッチャーの現状判断DIを集計した数値)。

  3. また、東日本大震災に関連したコメントをみてみると、主な被災地にあたる東北地方では、店舗や生産施設の損壊等直接的被害だけでなく、物流網の停滞による物資不足や消費マインドの冷え込み、原材料・資機材の不足による生産停止などに言及するコメントがみられる。そのほかの地域では、東北地方同様のマイナスの影響についてのコメントに加え、一部の地域で計画停電の影響を指摘するコメントもあった。一方で、震災による食料品の売上増や復旧需要による受注増といったコメントも一部にみられた(表3)。

  4. 3月の先行き判断DIについても前月比▲20.6ポイントと大幅な低下で26.6となった。先行き判断について東日本大震災関連のコメントをみると、震災後の経済の先行き、計画停電や原発事故の今後への影響が不透明である点を挙げるウォッチャーが多い(表3)。


図1.景気の現状判断DI
図2.各地域の現状判断DI
表3.震災関連のコメント
問合せ先
担当:参事官(経済財政分析-地域担当)付
今村 慎一朗 直通:03-3581-1392

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