今週の指標 No.957 目次   前へ   次へ 2010年5月31日

GDPデフレーターは4四半期連続で下落し過去最大のマイナスに

<ポイント>

  1. 2010年1−3月期のGDPデフレーター(前年同期比)はマイナス3.0%と4四半期連続でマイナスとなり、過去最大のマイナス幅となった。前期比では0.0%とほぼ横ばいとなった。また、国内需要デフレーター(前年同期比)はマイナス1.9%と5四半期連続でマイナスとなった(図1)。
  2. GDPデフレーター(前年同期比)の大幅な下落が続いた要因をみると、消費デフレーターの大幅なマイナスが続いていることや輸入デフレーターが上昇に転じたこと(=GDPデフレーターの押し下げ要因となる)が主因である(図2)。
  3. 消費デフレーターの大幅なマイナスが続いている要因を調べるため、消費デフレーター作成の基礎データとなる消費者物価指数の推移を寄与度分解した。これをみると、石油製品がプラス寄与に転じた一方、生鮮食品を除く食料や、電気・ガス代、薄型テレビやパソコンなど教養娯楽関連品目の下落が続いていることが分かる(図3)。
  4. また、輸入デフレーターが上昇に転じた要因をみるため、輸入デフレーター作成の基礎データとなっている輸入物価指数の推移を寄与度分解すると、石油・石炭・天然ガス価格が上昇に転じたことが最大の要因となっている(図4)。この背景には、円高による輸入価格の押し下げ効果が縮小するなかで、原油などの資源価格の上昇が続いたことがある(図5)。
  5. 2010年1−3月期GDP1次速報を踏まえたGDPギャップの動向をみると、大幅なマイナスは続いているものの、マイナス幅が縮小したと試算される。ただし、その水準については定義や前提となるデータ、推計方法によって異なることから、相当の幅をもってみる必要がある(図6)。

図1 GDPデフレーターの推移
図2 GDPデフレーターの推移と寄与度
図3 消費者物価指数の推移と寄与度
図4 輸入物価指数の推移と寄与度
図5 資源・商品価格および為替相場の推移
図6 GDPギャップの推移

担当:参事官(経済財政分析−総括担当)付 服部 高明 直通:03-3581-9516

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、必ずしも内閣府の見解を示すものではない。

目次   前へ   次へ