今週の指標 No.914 目次   前へ   次へ 2009年2月23日

GDPデフレーターは1998年1−3月期以来のプラスに

<ポイント>

  1. 2008年10−12月期の国内需要デフレーター(前年同期比)はプラス0.4%と4四半期ぶりにプラス幅を縮小させた一方、GDPデフレーターはプラス0.9%と1998年1−3月期以来の上昇に転じた(図1)。
  2. GDPデフレーターが上昇に転じた要因をみると、ここ数年、上昇を続けていた輸入デフレーターが下落に転じたことが、GDPデフレーターの押し上げに大きく寄与していることが分かる(図2)。
  3. 輸入デフレーターが下落に転じた要因を調べるため、輸入デフレーター作成のもととなる輸入物価指数の推移を寄与度分解すると、大幅な上昇を続けていた石油・石炭・天然ガスの価格が下落に転じたことが最大の要因となっており、また、それ以外の全ての類別も輸入物価にマイナスに寄与している(図3)。
  4. 一方、内需デフレーターがプラス幅を縮小させた要因をみると、このところプラス幅を拡大させてきた消費、設備投資、公需などのデフレーターの寄与が縮小しており、ここでも輸入物価の下落が影響しているものとみられる(図4)。
  5. 2008年10−12月期1次QEを踏まえたGDPギャップの動向をみると、マクロ的な需給は悪化しているとみられる。ただし、その水準については定義や前提となるデータ、推計方法によって異なることから符号を含め、幅をもってみる必要がある(図5)。

図1 GDPデフレーターの推移
図2 GDPデフレーターの推移と寄与度
図3 輸入物価指数の推移と寄与度
図4 国内需要デフレーターの推移と寄与度
図5 GDPギャップの推移

担当:参事官(経済財政分析−総括担当)付 野村 彰宏 直通:03-3581-0806

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、必ずしも内閣府の見解を示すものではない。

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