今週の指標 No.893 目次   前へ   次へ 2008年8月25日

国内需要デフレーターは3期連続のプラスに

<ポイント>

  1. 2008年4−6月期のGDPデフレーターは前年比マイナス1.6%とマイナス幅が若干拡大したものの、国内需要デフレーターは同プラス0.6%と3期連続のプラスとなった(図1)。
  2. 国内需要デフレーターの押し上げには、消費デフレーターなどのプラス幅拡大が大きく寄与していることが分かる(図2)。
  3. 消費デフレーターのプラス幅が拡大した要因を調べるために、消費デフレーター作成のもととなる消費者物価指数を寄与度分解すると、石油製品や食料(生鮮食品を除く)の寄与が大半であることが分かる(図3)。
  4. 一方、GDPデフレーターの押し下げには、輸出デフレーターの低下に加えて、輸入デフレーターのプラス幅の拡大が大きく寄与(※注)している(図4)。
  5. 輸入デフレーターのマイナス寄与が拡大した要因を調べるため、輸入デフレーター作成のもととなる輸入物価指数の推移についても寄与度分解すると、押し上げ要因のほとんどが石油・石炭・天然ガスの寄与拡大であることが分かる(図5)。
  6. 2008年4−6月期の1次QEを踏まえたGDPギャップの動向をみると、それまで改善傾向で推移してきたものが再びマイナスに転じるなど、このところ足踏みがみられる。なお、GDPギャップの水準については、定義や推計方法によって変わってくることから符号を含め、幅をもってみる必要がある(図6)。

    ※注 輸入デフレーターが上昇するとGDPデフレーターに対してはマイナスの寄与となる。従って、輸入デフレーターのプラス幅拡大はGDPデフレーターを押し下げる方向に働く。

図1 GDPデフレーターの推移
図2 国内需要デフレーターの推移と寄与度
図3 消費者物価指数の推移と寄与度
図4 GDPデフレーターの推移と寄与度
図5 輸入物価指数の推移と寄与度
図6 GDPギャップの推移

担当:参事官(経済財政分析−総括担当)付 野村 彰宏 直通:03-3581-5854

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、必ずしも内閣府の見解を示すものではない。

目次   前へ   次へ