今週の指標 No.888 目次   前へ   次へ 2008年7月28日

ガソリン価格の高騰と乗用車登録(販売)状況

<ポイント>

  1. 乗用車を保有するには、高額な購入費に加えて税金や車検費用、燃料費等がかかってくる。持続的なガソリン価格の高騰を背景に、燃費の良い軽自動車へのシフトが新車、中古車市場ともに進んでいる(図1、2)。また、ハイブリッド車の新規登録乗用車に占める割合についても、水準はまだ2%台と低いものの、08年4−6月期には大幅な上昇となった(図3)。
  2. 近年、国内の乗用車保有台数は、すべての地域で伸び率が低下傾向にあり、とくに北海道や近畿では2008年3月末時点で前年比減少に転じている(図4)。しかしながら、軽乗用車の保有台数は、すべての地域で増加している(図5)。
  3. 自動車保有者を対象とする民間のアンケート調査でも、次に購入しようと検討している車に燃費性能の高さを求める声が強く、今後も低燃費車への移行が進むものと見込まれる(図6)。
  4. 一方、ここ数年減少が続いていた自転車の国内向け出荷台数が、ガソリン高を背景に、エコ志向や電動自転車などの新製品が相次いだことから、06年に下げ止まり、08年1−5月には前年比でプラスに転じるといった新たな動きもみられる(図7)。
  5. 以上のように、ガソリン価格の動向は、国内の乗用車登録(販売)に無視できない影響を及ぼすことから、引き続き注視していく必要がある。

(図1) ガソリン価格と乗用車新規登録に占める軽乗用車割合の推移
(図2) 中古車登録(販売)台数と車種内訳
(図3) ガソリン価格と乗用車新規登録に占めるハイブリッド車割合の推移
(図4) 乗用車保有台数前年比伸び率推移 (図5) 地域別の乗用車保有台数(08年3月末)
(前年比増減率 車種別 寄与度)
(図6) 次に購入しようと検討している車について
(図7) 自転車国内出荷数量伸び率の推移
(備考)

担当:参事官(経済財政分析-地域担当)付 舟山 重信 直通:03-3581-0818

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、必ずしも内閣府の見解を示すものではない。

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