今週の指標 No.864 目次   前へ   次へ 2008年3月10日

最近の対ドル円レートと対米輸出の動向

<ポイント>

  1. 為替レートは、実質実効為替レートでみると、依然として80年代半ば以来の円安水準にあるものの、2007年8月以降、やや円高傾向になっている(図1)。対主要通貨でみると、2007年8月以降、米サブプライムローン問題を背景とする世界的なリスク回避の動きや米利下げなどを背景に、特に対ドルを中心に円高方向に推移している(図2)。
  2. こうした中、対米輸出数量の推移をみると、2006年にかけて増加し、2007年前半に大きく落ち込んだ後、同年後半にかけて持ち直したものの、2008年1月には大幅な減少となった(図3)。
  3. このような対米輸出の動向の要因をみるために、対米輸出関数を推計したところ、米国GDPや対ドル円レートが対米輸出の動向に影響を与えてきたことがわかる。過去の米国GDPが対米輸出に概ねプラスに寄与し、過去の対ドル円レートも対米輸出に影響を及ぼしてきた(図4)。
  4. 米景気の減速が続き、対ドル円レートが円高方向に推移する中、今後の対米輸出が更に落ち込む可能性が無いかどうか慎重に見てゆく必要がある。

図1.実質実効為替レートの推移
図2.為替レートの推移
図3.対米輸出数量の推移
図4.対米輸出関数

担当: 参事官(経済財政分析-総括担当)付 品川 陽子 直通:03-3581-5854

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、必ずしも内閣府の見解を示すものではない。

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