今週の指標 No.862 目次   前へ   次へ 2008年2月25日

GDPデフレーターのマイナス幅の縮小傾向に足踏みがみられる

<ポイント>

  1. 2007年10−12月期のGDPデフレーター(前年同期比)はマイナス1.3%とマイナス幅が拡大した。寄与度別にみると、輸出デフレーターが下落に転じたことや、輸入デフレーターのマイナス寄与が拡大したことが(※注)、マイナス幅拡大の主な要因となっている(図1)。
  2. 輸出デフレーターが下落に転じた要因を調べるため、輸出デフレーター作成のもととなる輸出物価指数(日本銀行)の推移を寄与度分解すると、電気機器、輸送用機器でマイナス幅が拡大、金属でプラス幅が縮小していることが分かる(図2)。この背景としては、為替レートが円高方向で推移したことなどが考えられる。
  3. 同様に、輸入デフレーターのマイナス寄与が拡大した要因を調べるため、輸入デフレーター作成のもととなる輸入物価指数(日本銀行)の推移についても寄与度分解すると、石油・石炭・天然ガスの寄与拡大が大きい(図3)。
  4. 2007年10−12月期1次QEを踏まえたGDPギャップの動向をみると、改善傾向にある。ただし、その水準については、定義や推計方法によって異なることから符号を含め、幅をもってみる必要がある(図4)。
    ※注 輸入デフレーターが上昇するとGDPデフレーターに対してはマイナスの寄与となる。従って、輸入デフレーターのプラス幅拡大はGDPデフレーターを押し下げる方向に働く。

GDPデフレーターの推移と寄与度
輸出物価指数の推移と寄与度
輸入物価指数の推移と寄与度
GDPギャップの推移

担当:参事官(経済財政分析−総括担当)付 高山 直樹 直通:03-3581-5854

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、必ずしも内閣府の見解を示すものではない。

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