今週の指標 No.846 目次   前へ   次へ 2007年11月26日

GDPデフレーターのマイナス幅は縮小傾向が続いている

<ポイント>

  1. 2007年7−9月期のGDPデフレーター(前年同期比)はマイナス0.3%となり、2006年以降、マイナス幅は縮小傾向が続いている。7−9月期のGDPデフレーターを寄与度別にみると、消費デフレーターや設備投資デフレーター等の寄与が大きく変化しなかった中で、輸出デフレーターのプラス寄与の縮小が押し下げ要因となっているものの、輸入デフレーターのマイナス寄与は縮小し押し上げ要因(※注)として作用した(図1)。
  2. 輸出デフレーターのプラス寄与が縮小した要因を調べるため、輸出デフレーター作成のもととなる輸出物価指数(日本銀行)の推移を寄与度分解すると、輸送用機器、金属、化学などでプラス幅が縮小している(図2)。
  3. 同様に、輸入デフレーターのマイナス寄与が縮小した要因を調べるため、輸入デフレーター作成のもととなる輸入物価指数(日本銀行)の推移についても寄与度分解すると、寄与が縮小しているのは金属や石油・石炭・天然ガスである(図3)。
  4. 2007年7−9月期1次QEを踏まえたGDPギャップの動向をみると、基調として改善傾向にある。ただし、その水準については、定義や推計方法によって異なることから符号を含め、幅をもってみる必要がある(図4)。
    ※注 輸入デフレーターが上昇するとGDPデフレーターに対してはマイナスの寄与となる。従って、輸入デフレーターの上昇率の鈍化はGDPデフレーターを押し上げる方向に働く。

GDPデフレーターの推移と寄与度
輸出物価指数の推移と寄与度
輸入物価指数の推移と寄与度
GDPギャップの推移

担当:参事官(経済財政分析−総括担当)付 高山 直樹 直通:03-3581-5854

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、必ずしも内閣府の見解を示すものではない。

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