今週の指標No.746 目次   前へ   次へ   2006年8月7日

台湾・韓国におけるIT部品の在庫水準の高まり

ポイント

  1.  台湾及び韓国両国における製造業の生産は、2005年央から増加しており、足元はやや伸びが緩やかになるものの、堅調に推移している(図1)。そのうち、半導体等のIT部品の生産をみると、05年7〜9月期頃から伸びが拡大し、このところは、韓国では伸びは高い水準で推移しているものの、台湾では伸びは鈍化している。
     
  2.  両国の半導体等のIT部品の在庫循環図をみると、共に45度線を超えピークに差しかかりつつあり、堅調な生産を維持している韓国においても在庫の増加により台湾と同様の位置を示している(図2)。IT需要にはほぼ2年サイクルの循環が存在するといわれ、今後在庫調整局面に向かう可能性もある。01年のIT不況後、過去2回の調整局面があったがいずれも深刻な調整とはならなかった。仮に今後在庫調整局面に向かっていく場合、こうしたITサイクルの調整が軽微となるかどうかは、世界のIT需要ひいては世界景気の動向によるが、特にアメリカの動向の影響が大きいと考えられることから、アメリカにおけるIT関連財の在庫動向等には注意が必要であろう。

図

目次   前へ   次へ