今週の指標 No.739 目次   前へ   次へ 2006年7月18日

出荷・在庫動向と企業の在庫過剰感について

<ポイント>

  1. 生産は今回の景気回復期を通して緩やかに増加しているが、在庫は2006年1−3月期まで5四半期連続で積み増すなど、徐々に増加している(図1)。一方、製商品在庫水準判断D.I.は、04年後半の景気の踊り場を受けて一時上昇したが、その後低下しこのところ横ばいで推移している(図2)。在庫は徐々に増加しているものの、企業の在庫過剰感に高まりがみられないのが特徴となっている。
  2. 出荷・在庫ギャップをみると、05年はゼロを若干下回って推移していたものが、06年に入ってからはプラスに転じており(図3)、在庫の増加がそれを上回る堅調な出荷の増加に支えられたものであることがわかる。
  3. 製商品需給判断D.I.では、国内外ともに全体的に改善が進んできたが、04年半ば以降改善幅は鈍化してきており、先行きは若干の悪化が見込まれる(図4)。また、業種別に出荷・在庫増減の寄与をみると、06年に入ってから電子部品・デバイスなど出荷増への寄与が縮小し、在庫増に寄与する業種もでてきている(図5)。
  4. 以上から、企業の在庫過剰感は出荷の伸びに支えられ、高まりがみられていない。また、電子部品・デバイスなどは今後の需要を見越し、生産・在庫に対して強気の姿勢もみられる。出荷・在庫の動向については、需給の先行きに十分留意していく必要があると考えられる。

生産・在庫の推移
製商品在庫水準判断D.I.の推移
出荷・在庫ギャップの推移
製商品需給判断D.I.の推移
出荷・在庫増減の寄与度分解(業種別)

担当:参事官(経済財政分析−総括担当)付 有馬 基之 直通:03-3581-0806

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、必ずしも内閣府の見解を示すものではない。

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