今週の指標 No.719 目次   前へ   次へ 2006年5月15日

電気機器を中心に高い伸びを見せた1−3月期輸出

<ポイント>

  1. 06年1−3月期の輸出数量指数は前期比4.3%増(内閣府季節調整値ベース)と大きな伸びを示しており、前年同期比でみた通関金額の伸びに対する寄与度も6四半期ぶりに価格要因を上回っている(図1)。
  2. 品目別に見ると、好調なアメリカ向け自動車等が含まれる輸送機器が依然高い伸びを維持していることに加え、アジア向けを中心に電気機器が大きく伸びていることが、数量の増加を支えたことが分かる(図2)。
    また鉄鋼についても、中国の過剰供給等による在庫調整を要因に輸出数量の減少が継続していたが、生産の回復傾向とともにアジア向けを中心に5四半期ぶりに輸出数量が増加に転じている(図3)。
  3. このように1−3月期の輸出は良好な結果となった。
    先行きについては、アメリカ市場の自動車販売がここ数ヶ月弱い動きを見せている点(図4)や、アメリカの景気の継続性・円高基調が続く為替相場などには十分留意する必要があるものの、輸出数量指数に先行する傾向のあるOECD景気先行指数も上昇基調にあり(図5)、当面は世界景気の回復に伴い輸出は高い水準を保つことが期待される。

図1 通関金額伸び率の要因分解 図2 品目別の数量指数伸び率への寄与
図3 鉄鋼の生産 及び 輸出数量 図4 米国自動車販売
図5 OECD景気先行指数と輸出数量指数

(備考)
  1. 財務省「貿易統計」、経済産業省「鉱工業指数」、アメリカ商務省統計、OECD“Composite Leading Indicator”より作成。
  2. 図1は原数値、その他は季節調整値(輸出数量指数については内閣府季節調整値)を使用。
  3. 図2の品目別要因分解については、2005年の品目別通関額ウェイトを使用して作成。
  4. 図4・5は後方3ヶ月移動平均を使用。

担当:参事官(経済財政分析-総括担当)付 新屋 吉昭 直通:03-3581-9527

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、必ずしも内閣府の見解を示すものではない。

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