今週の指標No.716 目次   前へ  次へ 2006年4月24日

ドイツ:設備投資は緩やかな回復基調へ

ポイント

  1. ドイツでは、ユーロ相場の安定に加え、世界経済の着実な回復を背景に輸出と生産の拡大傾向が続いており、景気は企業部門を中心に緩やかに回復している。外需とともに景気を牽引している設備投資は05年初より増加が続く中で、企業景況感はこのところ15年ぶりの高水準を記録するなど、設備投資の回復基調がうかがえる(図1)。  
  2. 先行きについては、政府見通しが06年は05年実績に比べ高い伸びとなっているほか、製造業の設備投資計画でも06年は前年比10%増を見込んでいる(図1)。
  3. 一方、同調査における設備投資計画の目的別内訳をみると、更新需要及び合理化で7割弱となっており、投資の持続性や拡大が期待される能力増強は2割弱にとどまっている(図2)。対外直接投資の動向をみると、対フランス等に比べ金額は高くないものの、ポーランド、チェコ及びハンガリーを中心とする中東欧に加え、中国への投資が90年代後半以降活発に行われ、生産コスト削減を目的とする低賃金国へ生産拠点を移転させてきている。(図3)。
  4. 以上より、設備投資計画では急速な拡大が見込まれているものの、対外直接投資の動きもあることから、ドイツにおける設備投資は緩やかな基調にとどまると思われる。

図

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