今週の指標 No.715 目次   前へ   次へ 2006年4月17日

就業時間からみた正規・非正規雇用者の推移

<ポイント>

  1. 厚生労働省「毎月勤労統計調査」によると、所定労働日数・時間の多寡で区分した「フルタイム労働者」と「パートタイム労働者」 は、平成14年以降、フルタイムは減少し、パートタイムは大幅に増加していたが、平成17年になってフルタイムが増加に転じ、パートの増加幅は鈍化してい る(図1)。一方、職場における呼称で雇用者を区分している総務省「労働力調査」によると、平成14年以降、正規雇用者数は減少しており、非正規雇用者は 増加を続けている(図2)。
  2. 相互に矛盾するようにみえる両者の関係は、統計上の区分の違いから説明可能であるが、仮に労働力調査をもとに就業時間の多寡で区 分してみると、週35時間以上の雇用者は、平成15年以降、増加しており、週35時間未満の雇用者は一進一退で推移していることが分かる。(図3)。
  3. 長時間労働の多い正規雇用者が減少しているにも関わらず、週35時間以上の雇用者が増加している背景を探るため、週35時間以上 就業している非正規雇用者の推移をみると、パート・アルバイトがほぼ横ばいで推移している。一方、派遣や契約・嘱託といった雇用形態が顕著に増加している ことが分かる(図4)。
  4. このように正規雇用者は減少する一方で、主として、フルタイム労働の派遣社員や契約・嘱託が増加するといった形での正規雇用者の 代替がこれらの現象を作り出していると考えられる。

図1と図2
図3と図4
備考

担当:参事官(経済財政分析総括担当)付 井上 裕介 直通:03-3581-9516

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、必ずしも内閣府の見解を示すものではない。

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