今週の指標 No.713 目次   前へ   次へ 2005年4月10日

素材業種の景況感について

<ポイント>

  1. 今回の日銀短観(3月調査)では、大企業製造業の業況判断DIが1%ポイント低下し、特に素材業種(大企業)の業況判断DIが4%ポイント低下している(図1.)。
  2. 素材業種の景況感に慎重さがみられるのは、原油を中心とした原材料価格の高騰や、鉄鋼等素材商品の需給の軟化が原因と推測される。日銀短観による製商品需給判断DIをみると、国内、海外ともに2005年はじめから素材業種は軟化傾向にあり(図2.)、製商品在庫水準判断DIも上昇している(図3.)。また、素材業種の仕入価格DIも大きな上昇超幅を保っており、原材料調達コストが嵩んでいることを窺わせる(図4.)。
  3. なお、素材業種では、2006年度の経常利益計画及び売上高計画は、2005年度の伸び率に比べて低下するものと見込んでいる(図5.表6.)。

図1.業況判断DI(大企業)
図2.国内、海外需給判断DI(大企業) 図3.在庫判断DI(大企業)図4.仕入価格DI(大企業)
図5.経常利益、売上高計画
表6.経常利益計画の変化(大規模素材業種)

(備考)
1. 図はすべて日本銀行「全国企業短期経済観測調査」による。すべて大企業の値。
2. 図1.の値は「良い」−「悪い」、図2.の値は「需要超過」−「供給超過」、図3.の値は「過大ないしやや多め」−「やや少なめないし不足」、図4.の値は「上昇」−「下落」。いずれも%ポイント。
3. 図4.の2005年度と2006年度の値は、3月度調査時点での計画による見込値。

担当:参事官(経済財政分析-総括担当)付 菊田 逸平 直通:03-3581-0806

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。

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