今週の指標No.706 目次   前へ 次へ 2006年3月13日

中国:農村を重視した新たな5か年計画を公表

ポイント

  1.  3月5日、中国では全人代が開幕し、温家宝首相による政府活動報告が行なわれた。まず、近年の成果を評価すると同時に(図 1)、中国が抱える問題として、農業、投資・供給過剰、国民生活関連等を指摘した(図2)。

     
  2.  次に、06年の主要な任務において8項目を挙げ(表1)、特に重要なものとして以下が掲げられた。

     (1)マクロ経済の安定
      ・目標経済成長率は8%前後
      ・成長の内容を従来の「投資」から「消費」へ移行

     (2)「三農問題」の解決
      ・「社会主義新農村(*)」の建設を推進
      ・食糧生産の安定的な発展と農民の持続的な収入増の促進
      ・国家支出による農村部インフラ整備投資等を実施

  3. 「第11次5か年計画(06〜10年)案」(表2)では、特に重要な目標として期間中の平均成長率を7.5%とし、各地方政府に 対し、盲目的な成長率の追求を禁止し、経済構造や効率性に配慮して経済政策を実施するよう呼びかけた。省エネと環境保全に対する姿勢は一層強まり、エネル ギー単位消費量を20%削減すること、主要汚染物質排出総量を10%削減するといった数値目標を示した。

    (*)社会主義新農村・・・・05年10月に開催された五中全会で新たに提案された概念で、その実現のためには、都市と農村の経済・社会発展を堅持した上 で、生産増、生活水準及び公衆衛生の改善、民主的な管理等が重要としている。

図1:実質より低く抑えられた目標成長率 図2:拡大した都市と農村の所得格差

表1:06年における主要任務表2:第11次5か年計画期間の主要目標

(備考)中国国家統計局、全人代資料より作成。

担当:海外担当参事官付

参事官補佐 野澤 郁代 直通 03-3581-0974  
       亀山 夢子 直通  03-3581-9537 


本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。


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