今週の指標 No.704 目次   前へ   次へ 2006年3月13日

特殊要因を除いた消費者物価指数の推移

<ポイント>

  1. 消費者物価指数では、物価の基調を把握するため、天候に左右される生鮮食品を除く「生鮮食品を除く総合」や、さらに海外市況の影響を受けるエネルギー関連等も除く「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合」などのコア指標が存在する。
  2. しかし、生鮮食品やエネルギー関連以外でも、天候に左右される米類、制度変更の影響を受ける診療代・通所介護料など、品目によっては国内需給環境と関わりなく価格が変動しているケースがある。より明確に物価の基調を把握するためには、これら特殊要因による変動も除去したコア指標をみるほうが望ましいと考えられる(※1)。
  3. 一般的に特殊要因と考えられるのは、(1)エネルギー関連品目、(2)天候に左右される品目、(3)制度変更の影響を受ける品目、(4)その他(※2)である。この分類に沿って、特殊要因品目を整理したのが図1である。
  4. 特殊要因を除いた指数の推移をみると、前年比下落幅の縮小傾向が続いた後、足元ではほぼ横ばいで推移している(図2)。1月は前年比プラスとなっているが、基調を捉える際には持続性にも留意が必要である。今後、特殊要因を除いた指数が基調としてプラスに転じていくかどうかが注目される。

    (※1)なお、(1)殊要因とすべき品目は分析時点によって異なる、(2)特殊要因品目の決定は個々の分析者の判断に委ねられる、という点には留意が必要である。
    (※2)鳥インフルエンザの影響を受けた鶏卵の上昇など。

図1a 特殊要因品目の整理
図1b 生鮮食品を除く総合に対する特殊要因の前年比寄与度
図2 特殊要因を除いた消費者物価指数

担当:宮崎 芳紀 直通:03-3581-9516

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。

目次   前へ   次へ