今週の指標 No.697 目次   前へ   次へ 2006年2月13日

堅調であった2005年の自動車輸出

<ポイント>

  1. 2005年の日本の自動車輸出は数量・金額とも順調に伸び、台数では500万台を超えた(図1)。
  2. 堅調な自動車輸出の背景を、通関額伸び率の地域別寄与から見ると大きく2つの要因が挙げられる。1つ目は米国経済の好調に支えられた北米向け輸出の回復であり、もう1つはロシアや中近東等、輸出台数シェアが比較的低かった地域向けの輸出拡大である(図2)。
    北米においては良好な景気に支えられた新車販売の増加に加え、米ビッグ3のシェア低下(99年:68.7%→05年:57.0%)に対して日本車のシェア拡大が継続していることが輸出台数を押し上げている(図3)。また、ロシアや中近東は日系メーカーの海外現地生産が進んでおらず、需要の拡大が輸出の増加に直接効き易いことが影響している(図4)。
  3. これらの要因の結果、輸出通関額全体の伸びに対する自動車輸出の寄与は、前年より倍増している(図5)。 日系自動車メーカーも、北米の販売好調やロシアの市場急拡大を受けて、それぞれの地域での現地生産拡大/開始を計画しているが、実際の稼働開始までタイムラグがあるところから、当面は輸出への好影響が継続すると期待される。

図1 自動車輸出台数及び輸出通関額の推移 図2 自動車輸出通関額伸び率の地域別寄与
図3 米国新車販売台数と日本車シェアの推移 図4 地域別日系自動車メーカー海外生産台数(2004年)
図5 輸出通関額伸び率における品目別寄与

(備考)
1.財務省「貿易統計」、日本自動車工業界公表資料、Bloombergより作成。
2.ここでいう自動車は「乗用車」「トラック・バス」の合計。

担当:参事官(経済財政分析-総括担当)付 新屋 吉昭 直通:03-3581-9527

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。

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