今週の指標 No.688 目次   前へ   次へ 2005年12月26日


北海道、沖縄の観光客回復と波及効果

<ポイント>
  1. 北海道では、全国と比べて景気の回復が遅れている中で、観光はやや持ち直している。また、沖縄では、観光好調の波及効果が一部でみられている。
  2. 2005年に入ってから国内旅行の回復傾向が目立っている。これは愛知万博(3月25日〜9月25日開催)によって国内旅行が活性化した効果もあるが、主要観光地である北海道や沖縄の観光客数の回復も要因として挙げられる。なお、万博閉幕後の10月も引き続き増加している(図1)。
  3. 北海道の観光客数は、2005年半ばまで減少で推移していたが、旭山動物園(旭川)の人気に加え、2005年7月14に知床が世界遺産に登録されたこと等により、2005年7-9月期に10四半期ぶりに増加に転じ、やや持ち直している。沖縄は、沖縄を舞台としたドラマから火がついた沖縄ブームに支えられ、2005年になってからはほぼ毎月、その月の過去最高の観光客数を記録している(図2)。
  4. 北海道の空港別の来道者数をみると、全体では増加している(図3)。しかし、11月の景気ウォッチャー調査では、「観光業界では旭川動物園や知床効果で観光客は増加しているが、その効果を受けている地域は限られている(金融業)」というコメントもある。沖縄の就業者数の推移をみると、観光関連の運輸業、飲食・宿泊業は、おおむね増加に寄与しており、雇用への一定の波及効果がみられる(図4)。
  5. 北海道、沖縄における観光関連の好調さが、さらに浸透することが期待される。

図1 主要旅行業者取扱額 図2 北海道と沖縄の観光客数
図3 北海道空港別来道者数 図4 沖縄県観光関連業の就業者数

(備考)
  1. 図1 国土交通省「主要旅行業者50社の旅行取扱状況」により作成。
  2. 図2、図3 北海道観光連盟調べ、沖縄県観光リゾート局調べにより作成。10月は前年同月比。図3の女満別、釧路着には、中標津着を含む。空港計には、稚内着、帯広着、紋別着を含む。
  3. 図4 沖縄県「労働力調査」により作成(原数値)。10月は前年同月比。


担当:参事官(地域担当)付 酒井 仁美 直通 03-3581-0818

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。




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