今週の指標 No.671 目次   前へ 次へ 2005年10月24日

代わる設備投資の牽引役

<ポイント>

  1. 05年度の設備投資計画は3年連続の増加が予想されており、「日銀短観」(9月調査)によれば、全産業で前年度比6.8%増と91年以来の高い伸びが見込まれている(図1)。
  2. しかしながら、過去2年間と比べると05年度計画では設備投資の牽引役に変化が見られ、製造業の寄与が低下し、非製造業の寄与が拡大している(図2)。
  3. 製造業では、03・04年度ともに電気機械の寄与が全体の1/3超を占めたが、05年度は輸送機械や化学、鉄鋼が投資を牽引している。現時点での05年度計画は電気機械で下方修正されたが、一般機械や輸送機械等で上方修正され、幅広い業種での増加が見込まれている(図3)。
  4. 非製造業では、04年度は不動産とリースの寄与が大きいが、05年度は電気・ガスや情報通信が全体を牽引している。電気・ガスでは、これまで抑えてきた設備投資のペントアップ需要から91年以来の二桁増加が見込まれている他、卸・小売等で計画が上方修正されている。
  5. また、設備投資の動きに先行性が見られる設備過剰感についても、電気機械で改善傾向に停滞感が見られるものの、輸送機械や一般機械、鉄鋼では過剰感が払拭されており、卸・小売や不動産、リースで改善が続いている(図4)。以上のように、設備投資を取り巻く環境が改善する中で、牽引する業種が交代しながら、設備投資は3年連続の増加が見込まれている。

図1 設備投資の推移
図2 設備投資計画の寄与度分解(1)
図2 設備投資計画の寄与度分解(2)
図2 設備投資計画の寄与度分解(3)
図3 05年度設備投資計画の修正状況(9月調査)
図4 設備過剰感の推移
(備考)

担当:参事官(経済財政分析−総括担当)付  岸野 崇 直通:03-3581-0806

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。

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