今週の指標 No.664 目次   前へ 次へ 2005年10月3日


域内でのばらつきが小さい景気回復をしている中国地域

<ポイント>
  1. 中国地域というと、山陽(岡山、広島、山口)は良いが山陰(鳥取、島根)は悪いと一般的に指摘されることが多い。 しかし、新規求人の内訳をみると、島根はサービスや医療福祉関連を中心に増加しているが、鳥取では卸・小売や製造業が 寄与して減少しており、岡山もサービス業や卸・小売が寄与して減少している(図1)。一方、有効求人倍率のばらつき (最も高い県と低い県との差)をみると他地域に比べて中国地域が特段大きいとは言えない(図2)。
  2. 直近の鉱工業生産を景気の谷からの伸び率でみると、中国地域各県とも上昇しており、その中では岡山が最も低く なっている。鳥取は繊維が減少しているが情報通信機械が増加しており全体でも増加している。島根ではとりわけ電子部品デ バイスの寄与が大きい(図3)。また、地域内での生産のばらつきをみると、中国地域は他地域と比べて大幅な拡大はしてい ない(図4)
  3. 中国地域内の経済情勢をみると、「山陽はよいが山陰は悪い」と一元論にはならない。今後とも各指標をきめ細やかにみて判断することが重要である。

図1 新規求人の寄与度(16年4-6月→17年4-6月) 図2 有効求人倍率の最大県と最小県の差(17年4-6月)
図3 鉱工業生産の寄与度(14年1-3月→17年4-6月)

(備考)
  1. 図1は各県労働局「産業別新規求人状況」より作成。
  2. 図2は厚生労働省「一般職業紹介」より作成。
  3. 図3、4は各県「鉱工業生産動向」より作成。


担当:参事官(地域担当)付 山田 寛 直通 03-3581-1392

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。


目次   前へ 次へ