今週の指標 No.647 目次   前へ 次へ 2005年8月8日

クールビズによる消費押し上げ効果

<ポイント>

  1. 6月から国家公務員を中心に官公庁において夏の軽装を推進するクールビズがはじまり、この運動によりシャツや紳士用ズボンなどの需要が期待されていたが、6月の統計をみると実際にも消費に影響を与えていることがわかる。例えば「家計調査」(勤労者世帯結果)では、「被服及び履物」は前年比5.4%増となった。また商業販売統計でも、百貨店(既存店)では「紳士服・用品」が16ヶ月ぶりで前年比増となった。以下では、さらに細かくクールビズが消費にどのような影響を与えたかをみていきたい。
  2. まず、家計調査の品目分類の中から、クールビズが影響を与えたと思われる品目(ワイシャツ等)を取り出してみた(下記参照)。その結果をみると、6月の関連品目支出額は2年連続で減少していたが、本年6月には前年比で増加に転じている(図1)。
  3. さらに、「被服及び履物」全体への寄与をみると、クールビズ関連品目もその他の品目も共に増加に寄与しているが、特にクールビズ関連品目の方が大きく寄与している(図2)。クールビズ関連品目に対する各品目の寄与をみると、特に「他の男子用シャツ」及び「ワイシャツ」が大きく寄与している(図3)。一方、背広やネクタイに対する支出はクールビズにより減少するとの見方もあったが、ネクタイは前年に比べ若干減少はしたものの、背広はほぼ前年並みとなった。
  4. また、世帯主の職業別にみた場合、「ワイシャツ」などを含む「男子用シャツ・セーター類」の伸び率は勤労者世帯及び民間職員に比べ、官公職員で非常に高い結果となっている(図4)。今後夏の軽装化の普及が進めば、さらにクールビズ関連支出の増加が期待できよう。





(備考)
1.総務省「家計調査」勤労者世帯(農林漁家世帯を除く結果)より作成。
2.民間職員とは、民間の会社・工場などに勤め、主として事務的、技術的または管理的な仕事に従事している者で、官公職員は官公庁や官公立の病院などに勤め、主として事務的、技術的または管理的な仕事をしている者をさす。

担当:参事官(経済財政分析-総括担当)付 松下謙祐 直通:03-3581-9516

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。

目次   前へ 次へ