今週の指標 No.640 目次   前へ 次へ 2005年7月19日

輸出入価格変動の要因分解

<ポイント>

  1. 貿易統計の貿易黒字をみると2004年前半をピークに減少傾向が続いている(図1)。輸出入数量指数と輸出入価格指数をみると、2005年に入ってからは輸出、輸入ともに変動が小さくなっている一方(図2)、価格指数は、2003年後半以来、輸出入とも上昇傾向が続いている。特に2005年春以降では輸入価格の上昇が激しく(図3)貿易黒字の減少要因となっている。
  2. 輸出、輸入価格指数の変動を要因分解すると、輸出と輸入では異なった動きがみられる。輸入価格指数においては原油の高騰等による商品市況の影響が大きくなっている一方、品質要因などは相対的に影響が小さくなっている(図4)。一方で、輸出価格指数の変動は、輸入価格指数とは異なり市況要因の影響は小さく、例えば電気機器などでみられるような品質向上による要因の影響が大きくなっていることがわかる(図5)。なお、為替レートはこのところは安定的に推移しているため、その要因は相対的に影響が小さいことがわかる。
  3. このようにこのところの貿易黒字の減少は価格面での要因によるところが大きく、原油価格の高騰が日本経済に与える影響には留意する必要があろう。

図1−貿易収支の推移
図2−輸出入数量指数の動向
図3−輸出入価格指数の動向
図4−輸入価格変動の要因分解
図5−輸出価格変動の要因分解
付表−各要因の例
備考1
備考2
備考3

担当:参事官(経済財政分析−総括担当)付 中野 貴比呂 直通:03-3581-9527

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。

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