今週の指標 No.635 目次   前へ 次へ 2005年6月27日


雇用情勢の改善が進む中でみられる地域間のばらつき

<ポイント>
  1. 有効求人倍率は、このところほとんどの地域で上昇しており(図1)、失業率についても全地域で低下するなど(図2)、雇用情勢は全体的に改善傾向にある。
  2. ただし、改善のテンポには地域差がみられる。有効求人倍率は、最大の地域の値が大きく上昇する中で最小の地域の値は緩やかに上昇しており、地域差が拡大している(図3)。一方、失業率は、03年から04年にかけて、最大の地域の値は大きく低下しているのに比べて、最小の地域の値は緩やかな低下となっており、地域差はやや縮小した(図4)。
  3. これは、有効求人倍率が高い地域では雇用のミスマッチや人手不足感から失業率の改善テンポが緩やかになっていることが一因であると考えられる。このことは、景気ウォッチャー調査のコメントからも確認できる。
    ○「求人数は増加基調で推移しているが、その背景として派遣求人、請負求人が増加していることが挙げられる。非正規雇用求人が増加しても希望者が少ない。[北陸 現状・雇用関連 職業安定所職員(17年3月)]」
    ○「自動車関連の需要は依然として伸びており、オーダーに応じきれない状況にある。ただし特に高度な技能を有する人材の不足から、成約に結びつかないケースも増えている。[東海地域 先行き・雇用関連 人材派遣会社社員(17年4月)]」

図1 地域別有効求人倍率 図2 地域別失業率
図3 有効求人倍率の地域差 図4 完全失業率の地域差

(備考)
  1. 図1、図3 厚生労働省、「一般職業紹介状況」により作成。パートタイムを含む。季節調整値。
  2. 図2、図4 総務省、「労働力調査」により作成。原数値。


担当:参事官(地域担当)付 東條 左絵子 直通 03-3581-1392

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。




目次   前へ 次へ