今週の指標 No.633 目次   前へ 次へ 2005年6月13日


電子部品・デバイスの好不調によって差のみられる地域の生産

<ポイント>
  1. 今回の景気回復局面では、鉱工業生産に占める電子部品・デバイス及び輸送機械のウエイトが大きい地域ほど生産の増加率も大きい傾向にあり(図1、表1)、地域の生産は、電子部品・デバイスと輸送機械がけん引役となってきたと言える。
  2. 直近の生産の動向をみると、2004年10−12月期は、電子部品・デバイスの生産調整を中心として、多くの地域で生産が減少した(図2)。2005年1−3月期は、輸送機械が多くの地域を下支えするとともに、電子部品・デバイスの生産調整に地域差がみられたため、生産が持ち直した地域(関東や東海、四国)と、そうでない地域(北海道や東北、九州)とに分かれた。(図3)。東北や九州は、電子部品・デバイスの生産に占めるシェアが特に高いため(表1)、生産を押し下げる要因となっている。
  3. 一方で、電子部品・デバイスの在庫をみると、進捗度に差はあるが、調整は各地域ともに順調に進捗しており(図4)、今後、東北や九州でも生産が持ち直すことが期待される。

図1 鉱工業生産の増加率 表1 電子部品・デバイス、輸送機械のウエイト
図2 04年10−12月期の生産 図3 05年1−3月期の生産
図4 在庫調整の進む電子部品・デバイス

(備考)
  1. 経済産業省、各経済産業局「鉱工業生産動向」より作成。季節調整値。ウェイトは、2000年基準。
  2. 鉱工業生産の増加率は、2002年1-3月期と2005年1-3月期(速報値)の比較。
  3. 北海道と四国は、2000年基準改定時に旧「電気機械工業」から「電子部品・デバイス工業」が分割されていないため、電気機械工業。
  4. 東海、北陸、中国は、電子部品・デバイスの在庫指数が未公表。


担当:参事官(地域担当)付 京極 学 直通 03-3581-0818

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。




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