今週の指標 No.628 目次  前へ 次へ 2005年5月23日

アメリカ:4月消費者物価コア指数は一時的に上昇幅を縮める

<ポイント>

  1. 原油価格の上昇等、コスト面での物価上昇圧力により、一部ではインフレを警戒する声が生じている。
    実際に昨年からの原油価格上昇に伴って、消費者物価指数におけるエネルギー指数は足元で大きく上昇している。(図1・2)
  2. 一方、コア(エネルギー・食料品除き)指数は緩やかに上昇を始めているものの、未だコスト面の物価上昇への波及度合いは小さい。
    3月のコア指数は前月比0.4%と大幅に上昇したものの、宿泊費の一時的上昇等の特殊要因によるところが大きく、4月の数字では前月比0.0%の上昇と再びコア指数は上昇幅を縮めた。(表1)
  3. しかし、原油価格が依然高止まりしていることに加え、足元の労働市場の改善を反映し、単位労働コストも緩やかながら上昇が続くなど(図3)、コスト面での物価上昇圧力は徐々に高まっており引き続き、今後のコア指数への波及の可能性を視野に入れておく必要がある。


図1:原油価格とガソリン価格 図2:CPI・季調値・寄与度

表1:コア指数変動の要因分解 図3:単位労働コスト
 

(備考)アメリカ労働省、EIA、Bloombergより作成。

 
担当:海外担当参事官付  田口 儀人  直通 03-3581-9536  


* 本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。


目次  前へ 次へ