今週の指標 No.623 目次   前へ 次へ 2005年4月25日


北陸地域の雇用環境

<ポイント>
  1. 北陸地域の失業率は全国を下回って推移するとともに、04年4-6月期以降、3四半期連続で前年同期を下回っている(図1)。特に、15〜24歳の若年層における失業率は3.8%と、他の地域と比較して低い水準となっている(図2)。
  2. 失業率が低い要因の一つとして、高い有効求人倍率と、高い就職率があると考えられる。有効求人倍率は04年7月に1倍を超え、足元では低下に転じているものの上昇傾向を続けており、全国との差も拡大傾向にある(図3)。また、就職率(新規求職件数に対する就職件数の割合)は、北陸地域以上に有効求人倍率が高い水準で推移している東京を上回っており(図4)、比較的、雇用のミスマッチは大きくないといえる。若年層については、中学・高校卒業者の進学率が高く、高校卒業後の就職内定率が高いことも要因の一つに挙げられる(表5)。
  3. 若者の就業を支援するジョブカフェも効果を上げつつある。ヒアリングによると、コミュニケーション能力の育成、キャリアカウンセリング、職業適性診断、職業訓練など、職業紹介にとどまらない様々な支援により、幅広い業種への就職実績が上がりつつあるとのことである。また、採用する側である企業のニーズの調査や、中学・高校へ出張してのセミナー実施など、早期離職の抑制に向けた取組を実施するジョブカフェもあり、若年層雇用環境のさらなる改善が期待される。

図1 失業率の推移 図2 15〜24歳の失業率(04年10-12月期)
図3 有効求人倍率の推移 図4 就職率ポイント差の推移
表5 高校・中学卒業後の状況等

(備考)
  1. 図1、図2 総務省「労働力調査」により作成。原数値。
  2. 図3 厚生労働省「一般職業紹介状況」により作成。季節調整値。 北陸は、内閣府で季節調整を行った。
  3. 図4 厚生労働省「一般職業紹介状況」、富山労働局「労働市場月報」、石川労働局「最近の雇用失業情勢」、福井労働局「労働市場月報」、東京労働局「職業紹介状況等」により作成。 就職率 = 就職件数 / 新規求職件数。
  4. 表5 厚生労働省「平成17年3月高校・中学新卒者の就職内定状況等(平成17年1月末現在)について」、富山県・石川県・福井県「学校基本調査(平成16年度)」により作成。


参事官(地域担当)付 友弘 英明 直通 03-3581-0818

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。




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