今週の指標 No.603 目次   前へ 次へ 2005年1月31日

中南米やアフリカ等「その他の地域」とも貿易が増加

<ポイント>

  1. 地域別貿易動向を見ると、2004年は輸出入ともにアジアに続いて主要地域(アジア、EU、アメリカの3地域)以外の「その他地域」が大きく伸びたことが分かる(図1)。「その他地域」のシェアは輸出では約13%、輸入では中東が大きく約28%である(図2)。
  2. 内訳をみると、輸出においては地域別では経済連携協定が合意に至ったメキシコを含む中南米など多くの地域でこのところ増加傾向にある。主要地域に対しては一般機械や電気機器が多いが、「その他地域」に対しては輸送用機器が多い(図3)。また各地域の総輸入の伸びと日本から各地域への輸出の伸びを比較するとロシア、中南米、アフリカでは日本からの輸出の伸びが高いが、中東、大洋州などそれ以外の地域では各国の輸入の伸びを下回る(図4)。「その他地域」への輸出は増加しているが、まだ伸びる余地があると考えられる。
  3. 輸入においても、北米(除米)を除いて増加傾向にあることが分かる。品目構成をみると、主要地域からは機械機器を、「その他地域」からは鉱物性燃料、原料品など工業原料を中心に輸入しており、貿易タイプが異なることが示唆される(図5)。
  4. 「その他地域」との貿易は決して無視できるほどシェアが小さくはなく、貿易額も増加傾向にあるため、輸出入全体の動向を考える際には主要地域の動向に加え、「その他地域」の動向にも注意が必要であろう。

図1地域別貿易動向
図2地域別貿易シェア
図3ABその他地域の貿易動向(輸出)
図3C貿易品目構成
図4各地域の総輸入と日本からの輸出の比較
図5ABその他地域の貿易動向(輸入)
図5C貿易品目構成
備考

担当:参事官(経済財政分析−総括担当)付 中野 貴比呂 直通:03-3581-9527

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。

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