今週の指標 No.601 目次   前へ 次へ 2005年1月24日


愛知万博の開幕と中部国際空港の開港に期待が高まる東海地域

<ポイント>
  1. 2月17日に中部国際空港が開港し、3月25日には2005年日本国際博覧会(愛知万博)が開幕する。愛知県の調査によると、これら2大プロジェクトにより、約2兆2000億円を超える経済効果と22,000人を超える雇用効果が見込まれている。
  2. 雇用効果については、2大プロジェクトの効果もあって東海地域の雇用情勢は改善を続けており、職業別の有効求人倍率をみると、愛知県においては製造業向けである「生産工程労務職」の有効求人倍率の伸びを、「サービス職」や「輸送職」の有効求人倍率の伸びが上回っている(図1)。
  3. その他にも、東海地域においては、中部国際空港の開港に伴う旅行意欲の高まりにより、全国を下回って推移している旅行取扱額(図2)の改善が期待される。また、3月には、愛知万博の開幕に加えて多くの各種大規模小売店舗の新設が予定されており(図3)、相乗効果による消費の拡大が期待される。
  4. 東海地域における景気ウォッチャー調査の家計動向関連においても、先行き判断として2大プロジェクトについてコメントする景気ウォッチャーは増加を続けている。特に、2004年12月調査においては、コメント回答者の15%以上が2大プロジェクトについてコメントしており、2大プロジェクトへの期待が認められる(図4)。一方で、「愛知県では中部国際空港の開港や愛知万博の開催で活気があるが、隣県の岐阜県では盛り上がっていない(旅行代理店)」というコメントもみられており、2大プロジェクトの効果が広範囲にまで波及するかについては、注視する必要がある。

図1 職業別有効求人倍率の前年同月差(愛知県・2004年11月) 図2 旅行取扱額の推移(前年同月比)
図3 出店予定月別大規模小売店舗総売場面積(東海) 図4 景気ウォッチャー調査 家計動向関連 先行き判断(東海)

(備考)
  1.    愛知県の調査は「二大プロジェクトの愛知県内における経済波及効果の中間試算結果」(平成15年12月25日記者発表)
  2. 図1 愛知労働局「最近の労働市場」「求人・求職バランスシート」により作成。原数値。
  3. 図2 国土交通省「主要旅行業者50社旅行取扱額」、中部運輸局「中部地区における最近の運輸の動き」により作成。なお、東海は旅行業主要6社の中部運輸局管内(管内3県に静岡、福井を加えた5県)の旅行取扱額の合計。
  4. 図3 経済産業省「大店立地法の届出状況について」により作成。なお、東海は愛知、岐阜、三重の3県。
  5. 図4 内閣府「景気ウォッチャー調査」により作成。空港・万博関連コメント率は、コメント回答者のうち、中部国際空港または愛知万博に関するコメントを回答したウォッチャーの割合。なお、東海は愛知県、岐阜県、三重県、静岡県の4県。


担当:参事官(地域担当)付 友弘 英明 直通 03-3581-0818

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。




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