今週の指標 No.571 目次   前へ 次へ 2004年10月12日

堅調な住宅ローンが金融機関貸出を下支え

<ポイント>

  1. 最近の金融機関の貸出動向をみると、貸出の減少幅が縮小しており、特殊要因(貸出債権流動化、為替変動、貸出債権償却要因)を除いたベースでみると、都銀等では前年水準を下回ったままであるが、地域銀行(地方銀行+第二地方銀行)では、2002年半ばより増加に転じている(図1)。
  2. 貸出の内訳(特殊要因調整前)をみると、都銀等では法人向けの貸出が大きく減少するなかで、住宅ローンは緩やかに増加している。また地方銀行では法人向けの貸出の減少を住宅ローンの増加が下支えする形となっている(図2)。さらに、地域別にみると、法人向けの貸出が伸び悩んでいる地域ほど、住宅ローンの伸びが高い傾向がみてとれる(図3)。
  3. これは、住宅着工が全国的に堅調に推移していること(今週の指標No.570、10月4日参照)を背景に、住宅ローンに積極的に取り組む金融機関の姿勢を映じているものと思われる。このため、当面は法人向け貸出が伸び悩むなかで、住宅ローンの伸びが貸出全体を下支えするものと見込まれる。

図1 金融機関の貸出動向 図2 金融機関の貸出残高 図3 地域別の貸出動向(地方銀行)


担当:参事官(経済財政分析−総括担当)付 松見 寛 直通:03-3581-5854

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。

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