今週の指標 No.565 目次   前へ 次へ 2004年9月13日

対米向けデジタル家電輸出の伸びが鈍化

<ポイント>

  1. 経済産業省「鉱工業生産指数」によると、7月の生産指数は前月比横ばいとなった。これは、電子部品・デバイスが在庫調整局面に入り(図1)、生産が低下した(前月比▲3.8%減、寄与度▲0.5%)ことが影響した。
  2. 電子部品・デバイスで在庫調整が生じている背景として、最終製品であるデジタル家電の対米向け輸出の動向を見ると、デジタルカメラを中心に伸びがこのところ鈍化したことが挙げられる(図2)。なお、電子部品・デバイスの出荷は約3割が輸出向けであり、その約8割はアジア向けである(図3,4)。国内やアジアでの組み立てを経て最終製品であるデジタル家電として、多くがアメリカ向けに輸出されていることから、アメリカの与える影響は大きいと考えられる。
  3. アメリカ向けのデジタル家電輸出の伸びが緩やかになっていることは、アメリカにおける消費支出増加の一服、デジカメ、薄型テレビなどのアメリカ市場における競争激化が原因として考えられる。
  4. 鉱工業生産予測調査によると8月以降電子部品・デバイスを中心に鉱工業生産の増加が予想されているが、電子部品デバイス工業の実現率はマイナスが続いており(図5)、今後の動向に注意する必要がある。

図1 電子部品・デバイスの在庫循環図 図2 対米デジタル家電輸出の推移 図3 半導体電子部品・デジタル家電の全輸出に占める地域別比率 図4 電子部品・デバイス工業の出荷先内訳 図5 電子部品・デバイス工業予測指数の実現率 (備考)


担当:参事官(経済財政分析−総括担当)付 五十棲 浩二 直通 03-3581-0806 

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。


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