今週の指標 No.563 目次   前へ 次へ 2004年9月13日

7月の猛暑による個人消費の押し上げ効果は限定的


<ポイント>
  1. 今年の7月は記録的な猛暑となった(図1)。このため、夏物の消費が好調で、個人消費をかなり押し上げたのではないかと期待されたが、押し上げ効果は限定的だった模様である(図2)。
  2. たしかに、猛暑は、夏物の消費に追い風となり、電気代、他の飲料(ジュース、ミネラルウォーター等)、アイスクリーム・シャーベット等が好調だった(図3)。反面、夏に敬遠されやすい消費は振るわず、米、生鮮魚介、ガス代等は不調だった(図4)。
  3. このように夏物の消費を増加させたことが夏物以外の消費を抑制させ、消費全体の押し上げ効果を限定的なものとしている。実際、過去20年の夏の気温と消費全体の関係をみると、気温が高いほど消費が増えるという関係はみられない(図5)。
  4. また、8月の気温は平年並みだったため、猛暑の効果は剥落する。猛暑の影響とその反動を含めて、秋以降の消費が着実に増加にしていくか否かは、このところ底堅く推移している家計の所得が改善していくかどうかにかかっている(図6)。

(図1)7月の平均気温(東京) (図2)消費全体の動向
(図3)夏物の消費 (図4)夏に敬遠されやすい消費
(図5)気温と消費の関係 (図6)実質雇用者所得
(備考)

担当:参事官(経済財政分析−総括担当)付  石川 裕子 直通 03-3581-9516

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。



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