今週の指標 No.560 目次   前へ 次へ 2004年8月30日


緩やかに回復する北陸地域の景気

<ポイント>
  1. 北陸地域をみると景気は緩やかに回復している。生産は、金属工作機械や土木建設機械などの一般機械工業及びデジタル家電向けや携帯電話向けの電子部品・デバイス工業にけん引され、増加している(図1)。
  2. また、有効求人倍率は99年以降過去最高となる0.98(04年6月)まで上昇し、完全失業率は01年7-9月期以来の低水準となる3.7(04年4-6月期)まで低下するなど、雇用情勢も改善している(図2)。
  3. こうした中、個人消費は、緩やかに持ち直している。04年1-3月期には、大型小売店販売額(店舗調整済)が、前年同期比で全11地域中最も良くなり、4-6月期についても、天候不順等により大型小売店販売額が全国軒並みに前年比でマイナスとなるなか、落ち込みは他地域よりも小さかった。要因としては、北陸地域の定期給与が、全国平均が低調に推移するなか、03年以降4四半期連続して前年を上回っていることが挙げられる(図3)。
  4. 7月中旬には福井豪雨災害があり、北陸地域への影響が懸念されたものの、7月の景気ウォッチャー調査では、現況判断DIが全11地域で最も高い6.6ポイントの上昇を記録するなど(図4)、豪雨の影響は一部にとどまっていると考えられる。

図1 鉱工業生産指数の前年同月比増減率に対する寄与度の推移 図2 改善する北陸地域の雇用情勢
図3 回復する北陸地域の定期給与 図4 上昇する現状判断

(備考)
  1. 図1 経済産業省及び中部経済産業局電力・ガス事業北陸支局「鉱工業生産動向」により作成。04年6月の北陸は速報値、全国は確報値。なお北陸は富山、石川、福井の3県(以下同様)。
  2. 図2 厚生労働省「一般職業紹介状況」及び総務省「労働力調査」により作成。有効求人倍率はセンサス局法による季節調整済。北陸地域については、内閣府で季節調整を行った。完全失業率は原数値。
  3. 図3 厚生労働省「毎月勤労統計調査[地方調査]」により作成。事業規模5人以上の定期給与金額の推移。
  4. 図4 内閣府「景気ウォッチャー調査」により作成。各分野合計DIの推移。


担当:参事官(地域担当)付 友弘 英明 直通 03-3581-0818

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。



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