今週の指標 No.551 目次   前へ 次へ 2004年8月2日


企業の設備投資と資金需要の動向II
〜企業の設備投資を中心とした資金需要は増加傾向が続く〜

<ポイント>

  1.  全国企業短期経済観測調査によれば、04年度の設備投資計画は、当初計画よりも上方修正されており、その度合は、他の年度よりも大きく上方修正された03年度と比べても、より大幅なものとなっている(図1-1、1-2)。また、その他の各種調査においても、04年度における設備投資は03年度よりも増加することが示されている(表2)。中小企業については、設備投資実施企業割合が97年第1四半期以来となる30%台で、2四半期連続して推移している(図3)。
  2.  他方、企業の資金需要の動向は、資金需要判断D.I.を見ると、04年第2四半期に中堅企業及び中小企業でマイナス幅が大きくなったものの、今後3ヶ月は、資金需要が増加すると見込まれている(図4)。金融機関側の貸出態度も、貸出運営スタンスD.I.の動向を見ると、積極的な姿勢が継続すると考えられる(図5)。
  3.  このような中、04年第1四半期における設備資金の新規貸出額は、前年同期比で、10四半期ぶりにプラスに転じた(図6)。このことから、足元の設備投資が増加すると見込まれる中、企業が、設備資金の調達に当たって、借入を増加させることが期待できる。このような動きについては、1及び2で述べたことを踏まえれば、今後も継続していくことが考えられる。
  4.  こうしたことから、今後、設備投資資金の借入を始めとして、企業の資金需要は、より増加していくものと見込まれる。


(図1-1)設備投資の予測修正パターン(全規模・全産業)、(図1-2)設備投資の予測修正パターン(規模別)

(表2)各種調査における04年度設備投資計画の対前年度伸び率

(図3)中小企業の設備投資実施企業割合の推移

(図4)企業の資金需要動向

(図5)金融機関の貸出運営スタンスの動向

(図6)四半期中における設備資金の新規貸出額の前年同期比の推移


担当:企画・経済対策担当参事官付 政策企画専門職 清瀬 一浩
直通:03-3581-0947


目次   前へ 次へ