今週の指標 No.537 目次   前へ 次へ 2004年6月7日


アメリカ:エネルギー価格上昇の物価への影響
<ポイント>
  1.  アメリカでは現在、エネルギー価格が上昇するとともに消費者物価指数も上昇しており、エネルギー価格上昇によるインフレの高まりを懸念する向きもある。しかし、消費者物価指数の上昇率を寄与度別に見ると、特に足元での上昇は、エネルギーの影響よりは、むしろそれを除いたコア指数の上昇によるものであることがわかる(図1、2)。
  2.  さらに、エネルギー価格の上昇、特に消費者に身近なガソリン価格の上昇による消費への影響を懸念する向きもあるが、ガソリン価格を消費者物価総合指数で調整した上で比較すると、過去の水準と比べてそれほど高いものではないことがわかる(図3)。
  3.  また、原油価格が高水準にあることなどから原材料価格が上昇しているが、現在までのところ完成財の水準は安定しており、急速なインフレが懸念される状況にない(図4)。


図1:消費者物価指数 図2:CPI・季調値・前月比・寄与度 図3:ガソリン価格インデックスの推移 図4:生産者物価指数(3か月前比)


担当:海外担当参事官付 山本 章  直通 03-3581-9536

* 本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、内閣府の見解を示すものではない。



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