今週の指標 No.521 目次   前へ 次へ 2004年4月26日


景気回復が遅れている北海道の経済構造
<ポイント>
 バブル経済崩壊後3度目となる今回の景気回復では、過去2度の回復局面と異なり、回復速度に地域ごとでバラツキがみられる。ここでは、回復が特に遅れている北海道の経済構造を検証する。
  1. 北海道は、公共投資依存度が高く、過去2度の回復局面では累次の景気対策による公共投資の景気下支え効果がみられた。逆に今回は、公共投資削減の影響が大きい。(図1、2)
  2. 今回の景気回復は、製造業が先行しており、中でも電子部品・デバイス工業や輸送機械工業といった好調分野が牽引している。しかし、北海道の域内総生産に占める産業別構成比をみると、全国よりも農林水産業や建設業が高く、製造業は低い。さらに、電子部品・デバイス工業や輸送機械工業の割合も低い。(図3、4、5)

図1:公共投資依存度(2001年度) 図2:景気の谷を起点とした公共工事請負金額の増減率(前年同期比)(前々回の回復局面) 図2:公共工事請負金額(前回の回復局面) 図2:公共工事請負金額(今回の回復局面) 図3:鉱工業生産指数の推移 図4:域内総生産に占める産業別構成比(2000年度) 図5:鉱工業生産指数付加価値額ウェイトにおける好調分野の割合

   <備考>
  1. 地域区分は、内閣府の『地域経済動向』に基づく。鉱工業生産指数は、2000年基準。
  2. 図1は、内閣府経済社会総合研究所の『県民経済計算年報』により作成。地域区分A。 公共投資依存度=県内総資本形成のうち一般政府÷県内総支出(実質)×100
  3. 図2は、保証事業会社協会、北海道建設業信用保証株式会社、東日本建設業保証株式会社、西日本建設業保証株式会社の『公共工事前払金保証統計』により作成。
  4. 図3は、経済産業省の『鉱工業生産動向』により作成。2004年2月は速報値。
  5. 図4は、内閣府経済社会総合研究所の『県民経済計算年報』により作成。
  6. 図5は、経済産業省、各地域の経済産業局、沖縄県の『鉱工業生産動向』により作成。地域区分Bだが、東海は岐阜、愛知、三重の3県、北陸は富山、石川、福井の3県。"電子部品・デバイス工業等"は、"電子部品・デバイス工業""電気機械工業""情報通信機械工業"。


担当:参事官(地域担当)付 松本宏太 03-3581-1392


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