今週の指標 No.519 目次   前へ 次へ 2004年4月19日


設備投資総合指数の作成について


<ポイント>
  1. 設備投資の動向を月次で総合的に判断することを目的として、設備投資総合指数を作成した。
  2. 設備投資の動向は、法人企業統計季報やSNA民間企業設備投資の動向により判断されることが多いが、これらは四半期統計であり、月次での利用はできない。また、月次で公表される指標としては資本財出荷などがあるが、これは、輸出向け出荷を含んでしまう。このように、どの統計も月次での景気判断という観点からみると完全ではないことから、設備投資の基調判断は難しいものとなっている。設備投資総合指数は、法人企業統計季報を中心に作成する需要側推計値と、生産動態統計、鉱工業出荷、特定サービス産業動態統計などから作成する供給側推計値を合成したものとして作成される。このように、設備投資総合指数は、需要側、供給側双方から、設備投資の動きを月次で総合的に捉えることができるため、月々の設備投資の基調を判断する上で有用であると考えられる(図1)。
  3. 設備投資総合指数とSNAの民間企業設備投資を四半期で比較すると、1994年2Qから2003年4Qまでの期間で、前期比の乖離幅は平均約0.9%ポイントと、振れの大きい指標としては、おおむね近い動きとなっている(図2)。
  4. 設備投資以外の、輸出入、住宅投資、公共投資に関しても同様に、月次での景気判断に資する総合指数の作成を行っている。詳細については、内閣府経済財政分析ディスカッションペーパーシリーズ DP/04-1 「景気動向把握手法の改善に向けて −投資・消費等の月次動向の早期把握への試み−」を参照のこと。http://www5.cao.go.jp/keizai3/discussion-paper/menu.html


図1:設備投資総合指数の推移(季節調整値) 図2:設備投資総合指数とSNA民間企業設備投資の比較(四半期・前期比)


担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 新家 義貴 直通 03-3581-0806


目次   前へ 次へ