今週の指標 No.511 目次   前へ 次へ 2004年3月22日


業種特性別にみた鉱工業生産動向
増加基調が続く見込み



<ポイント>
  1. 鉱工業生産は2001年11月を底に増加を続けている。これを業種特性により、「素材型業種」、「加工型業種」、「その他業種」に分けると、それぞれの動きに大きな違いがみられる。
  2. 「加工型業種」(生産指数内ウェイト48%)は、振幅が大きく、鉱工業全体の生産動向を大きく左右する。今回の生産増加局面においても、鉱工業全体の増加を牽引しており、生産指数は2004年1月に前回のピーク(2000年12月)を上回った。対照的に、「素材型業種」(ウェイト29%)および「その他業種」(ウェイト23%)では、緩やかな増加または横ばいとなっている。また、製品の需給状況を示す在庫率指数は、出荷の増加および在庫の減少により低水準にある。これについても、「加工型業種」が低下を続けていることが、全体の低下に大きく寄与している(図1)。
  3. このように、鉱工業生産は「加工型業種」の動向に左右されるが、在庫循環の観点からは、在庫調整入りを示唆する45度線から大きく上方に離れており、当面は生産の増加基調が続くことが期待される(図2)。


(図1) 業種特性別の動向
(図2) 在庫循環図
  備考
1.経済産業省「鉱工業生産指数」より作成。図1は3ヶ月移動平均。
2.素材型業種:鉄鋼、非鉄金属、窯業・土石製品、化学、パルプ・紙・紙加工品、繊維
  加工型業種:一般機械、電気機械、情報通信機械、電子部品・デバイス、輸送機械、精密機械
  その他業種:金属製品、石油・石炭製品、プラスチック製品、食料品・たばこ、その他



担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 藤田 和久 直通 03-3581-0806

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