今週の指標 No.508 目次   前へ 次へ 2004年3月15日


中国:2004年の経済成長目標は7%前後

<ポイント>
  1.  2004年3月5日に開幕した第10期全国人民代表大会(全人代)において、温家宝首相が「政府活動報告」を行い、中国経済の2004年の目標が設定された。(表1)
  2.  この報告のなかで、2004年の経済成長目標を7%前後とし、2003年実績の9.1%よりも低めに設定した。これは、持続可能でバランスのとれた成長を重視する姿勢のあらわれである。2003年は銀行貸出残高が伸び、固定資産投資が大幅に増加したが(図1)、2004年は建設国債を2割削減し、銀行貸付規模や固定資産投資のコントロール強化により、無計画な重複投資を抑制し、景気過熱を回避することを目指す。
  3.  また、全人代では「国民経済・社会発展計画」も発表された。このなかで、2004年の第一目標に設定しているのは、農民の収入増と食糧生産能力の向上である。農村部と都市部の収入格差は依然大きく(図2)、急速な工業化の進展で農業生産は減少し続けている(図3)。政府は農業関連への特別支援資金や農業税率の引き下げ等の措置をとることとしている。


表1 2004年全国人民代表大会「政府活動報告」  図1 固定資産投資と銀行貸出残高の伸び

図2 都市部と農村部の所得の推移  図3 食糧生産高の推移


担当:参事官(海外経済担当)付 小清水 世津子 直通03-3581-9537 


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