今週の指標 No.499 目次   前へ 次へ 2004年2月16日

フィリピン:安定した成長をみせるフィリピン経済

<ポイント>
  1.  フィリピンの2003年の実質GDP成長率は、前年比4.5%の増加となった(図1)。低金利やインフレの落ち着きを背景に(図2)、好調な乗用車販売や携帯電話の普及などから個人消費が前年比5.1%と堅調に推移し、全体を牽引した。また、輸出は前年比3.3%の増加となり、一方輸入は10.3%の伸びとなった。
  2.  2003年の輸出の動向をみると、輸出総額は357.5億ドルとなり、前年比では1.5%の増加にとどまった。これは、2003年前半のイラク戦争やSARSの影響、全体の3分の2を占めるエレクトロニクス製品が前年比2.6%減となったことが要因となっている。しかし、2004年については、中国、香港などアジアへの輸出が増加しており、また、先進国向け輸出も回復傾向にあることから、増加が見込まれる(図3)。
  3.  なお、政府は2004年の経済見通しを4.9〜5.8%としており、引き続き安定した成長を見込んでいる。しかし、2004年5月に大統領選挙の実施を控えており、不安定な政治、社会情勢などのリスク要因を抱えていることから今後の政治、経済動向が注目される。

図1 実質GDP成長率の推移  図2 消費者物価指数と政策金利の動向

図3 2003年の国別輸出の推移  参考 2003年の国別輸出シェア

担当:参事官(海外経済担当)付 齊藤 郁美 直通03-3581-9537 

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